老後の生活費をできるだけ抑えようとする時に、簡単に取り組むことができて、大きな節約効果を期待できるものに保険の見直しがあります。
毎月の支出の中で、保険料負担が大きくなってしまっている家庭は多いですからね。
その一方で、加齢とともに病気になる確率が高くなってきますから、医療保険やがん保険などの保障内容はなるべく落としたくないと思います。
そこで手っ取り早く保険料負担を減らしたい方にオススメなのが、保険の見直しの中でも、損害保険のほうの見直しを行うことです。
とくにネット通販型の自動車保険を使って見直しを行うと、大きな節約効果が発生することが多いですよ。
ネット通販型自動車保険の保険料は大手の半分程度
それではどの程度保険料に差があるものなのでしょうか?
最近私自身がある理由から大手損害保険会社からネット通販型の自動車保険に切り替えたので、その例を紹介したいと思います。
<1台目>
車種:ステップワゴン 等級:18等級 運転免許証:ゴールド
補償内容:対人・対物無制限 車両保険金額:165万円 人身傷害:3000万円など
某大手損害保険会社→某ネット自動車保険
年間保険料99720円→48960円
<2台目>
車種:フリード 等級:12等級 運転免許証:ゴールド
補償内容:対人・対物無制限 車両保険金額:250万円 人身傷害:3000万円など
某大手損害保険会社→某ネット自動車保険
年間保険料91320円→45940円
事故を起こした時の宿泊費用や代車費用の特約、それに弁護士費用特約などもしっかりと付帯しており、けっして補償内容を下げたわけではありません。
むしろ補償内容に関しては、見直したことで以前よりも少し充実したくらいです。
それなのに2台合わせて96,140円も保険料の負担を減らすことができました。
ちょっとした旅行にでも行けそうな金額ですよね。
しかも最も保険料が安い保険会社を選んだわけではないので、価格面を重視される場合はさらに保険料を下げることも可能だと思います。
自動車保険の見直しはとても有効な節約方法
このように現在大手損害保険会社の自動車保険に加入をされているなら、ネット通販型の自動車保険に切り替えることで、保険料負担を大幅に減らせる可能性は高いでしょう。
少しでも生活費を落としたい時には、とても効果的な節約方法ですよね。
(車種などの条件によっては、ネット通販型の自動車保険を使えないこともあります)
大手と差がない事故対応
ひょっとしたら保険代理店(カーディーラーを含む)などから自動車保険に加入したほうが安心と思われているかもしれません。
しかし、保険代理店は示談交渉や事故時の損害割合の交渉等ができるわけではありません。
それに近年は事故を起こした際に保険代理店ではなく、コールセンターに直接連絡をされることが多いものです。
また、そのコールセンターですが、個人的な経験では大手損害保険会社よりも、ネット通販型保険会社のコールセンターのオペレーターの対応のほうが優れているように思います。
私自身が以前に事故を経験した時も、ネット通販型保険会社の担当者はすぐに修理工場と連携をして対応をしてくれましたし、代車の手配なども問題ありませんでした。
基本的には事故時の対応は大手損害保険会社とネット通販型では変わらないと思います。
実際に事故処理については大手損害保険会社の関連会社が行っていたりしますからね。
自動車保険の見直しで、FPの相談料を捻出できる
保険代理店経由で自動車保険に加入する一番のメリットは、事故時の対応などではなくて、保険加入時や更新時に対面で相談ができることだと思います。
家族状況の変化などに合わせて、補償内容の変更などのアドバイスをもらえたりしますからね。
ネット通販型だと自分で気づかないといけないことがあるので、知識を持っていて自分で判断できる人の場合はいいのですが、もしそうでない場合はいくら電話等で尋ねられるとはいっても不安な部分は残ってしまうかもしれません。
その点もファイナンシャルプランナー(FP)に相談をすれば解決するのではないでしょうか?
私が大手損害保険会社の商品からネット通販型自動車保険への切り替えアドバイスを行ったお客様の中には、「自動車保険の見直しだけで会費以上の効果が出た」と言われたことがあります。
(FPオフィス クライアントサイドのライフプラン会員の会費は毎月3000円です)
それで保険以外にもライフプランや資産運用、住宅ローン、相続対策などのさまざまなお金に関することを総合的に相談できるようになり、さらに生命保険や住宅ローンの見直し、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)の金融機関選びなどでもっと経済効果が出ることが多いですから、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談をするメリットは大きいと思います。
大手損害保険会社や銀行などの金融機関に見えないところでお金を取られるよりは、FPに相談料を払ってでも、コストの安い金融商品等を中心に選んでいったほうがメリットは大きくなるものなので、賢いお金の使い方だと常々感じています。
久保 逸郎
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