老後のお金の不安解消アドバイザーの久保逸郎です。
この秋に初めてMVNO(仮想移動体通信事業者、いわゆる「格安スマホ」)を購入してみました。
メインで使っているドコモのスマートフォンは8月に新機種に買い替えたばかりですが、出張時に充電が行える場所(カフェ等)がなかなか見つからないことがあるため、予備としてもう1台持っておきたいことと、モバイルバッテリーの代わりを兼ねてのものです。
(そのためリバース・チャージ機能が付いている機種を選びました)
また、うまくテザリング用として使えれば、モバイルルーターが要らなくなるかもしれないという狙いもあります。
格安スマホはASUSのZenFone3MAXという機種で、通信事業者は楽天モバイル。
格安スマホの通信費は大手キャリアの3分の1
正直なところ「使ってみてダメだったら、最近スマートフォンを欲しがり始めた中学生の息子にあげよう」と思っていて、当初はあまり期待をしていなかったのですが、これが思っていたよりも快適でした。
最近はメインのドコモのスマートフォンよりもさくさく作動するので、格安スマホのほうを手にしている時間のほうが長いくらい。
ドコモのスマートフォンはすっかり電話機になってしまいました。
それなのに毎月の料金はドコモのほうが5000円台で、格安スマホのほうはその3分の1程度ですから全く違いますね。
私は仕事がメール中心で、電話をかける機会も一日に2~3回程度でそれほど多くありません。
また、自宅や事務所でWi-Fiが使えることと、出先で動画を見たりする機会もほとんど無いため、多くのデータ通信容量を必要としていないからかもしれませんが、毎月1000円~2000円の料金で携帯料金が済んだら嬉しいものですよね。
(楽天モバイルにしたのはたまたまで、さらにコスト的に魅力がある通信事業者もあります。)
ドコモのスマートフォンは仕事で使っているため、今すぐに解約を行うことは難しいのですが、そうでなかったら格安スマホだけにしたいくらいです。
通信費の増加が家計を圧迫する原因に
総務省の家計調査によれば、2015年の電話通信料の支出額は前年比3.5%増の11万7,720円で、世帯消費支出に占める割合は3.97%と昨年から0.2ポイント増加しています。
2009年以降は固定電話の通信料が減少傾向なのに対して、移動電話の通信料の支出は増加傾向です。
電話通信料の推移と世帯支出に占める割合:画像データ
2009年 | 3.66% | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010年 | 3.66% | ||||||||
2011年 | 3.75% | ||||||||
2012年 | 3.77% | ||||||||
2013年 | 3.72% | ||||||||
2014年 | 3.77% | ||||||||
2015年 | 3.97% |
スマートフォンの普及に伴い、全体として通信費の支出がじわじわと増えてきて、それが家計を圧迫する原因になってきているのです。
時間がある年末年始に通信費の見直しを
そこで現役世代は少しでも老後に向けた資産形成の資金を確保するために、また、すでにリタイアをしている世代は支出抑制のために、格安スマホを使うなどして通信費の見直しを検討してみてはいかがでしょうか?
とくに通信費の場合は、毎回値段を見て購入をするものではありません。
いろいろ調べたりすることが面倒であることもあって、ついつい見直しを怠ってしまいがちだと思います。
しかし、以前に安倍総理が高い通信費について言及したことがあるように、国民の資産形成を阻害する大きな要因になっていることは間違いありません。
日本の世帯収入が伸び悩む中で、新たに出てきた大きな支出項目ですからね。
年末年始は休みで時間が取れる人も多いと思いますので、ぜひこの機会に通信費の見直しにチャレンジをしてみてください。
たとえ数千円でも、つみたてNISAやイデコ(個人型確定拠出年金)などの資産形成に回せるようになるかもしれませんよ。
久保 逸郎
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